立花岳志(@ttachi)、大塚彩子(@sonora_aya)ご夫妻さんの「株式会社ツナゲル」が、「5年後までに、自分の生きたい人生を生きている人になる」を目標に企画した持続的な学びと成長の場。
それがツナゲルアカデミー。
システム
1期一年。二ヶ月に一回、定例会を行い、
- ゲストの講演
- ゲストと立花さん、彩さんのクロストーク(座談会)
- 聴講生のLT (Lightning Talk)
- 次回までに課題提出
をフォーマットとして繰り返す形。
期中での追加募集はないので、一年間同じ仲間で学び合うということになってる。
第1講のようす
今回は訳あってLTはなし。
ゲストは岡野明美さん
ゲストは「あけみちゃん」こと、
企業経営者を中心とした人材育成トレーナーであり、20年のキャリアを持つカリスマセラピスト。
講座のリマインドメールより引用
岡部明美さんだった。
ご著書の「もどっておいで 私の元気!」の感想を書くことが課題に出ていて、それはこっち
講演
なぜ、セラピストになったか。あけみちゃんの体験を、時には涙を流しながら熱く語ってた。
元々は自分に自信がなく、私は仕事ができる、価値がある、ということを証明するため、ばりばり仕事をしていた、あけみちゃん。
しかし、あまりに働きすぎたため、仕事を辞めたいと思っていた。
でも、周りがやめさせてくれない。
重い病気になれば、仕事がやめられるのに…
そんなこと思ってたら、出産時に、脳腫瘍、水頭症。
そのため帝王切開で出産。出産後も意識もどらず、臨死体験。こんな壮絶な経験から心の世界に入っていったということらしい。
ここで心に残ったことがいくつか。
- 自分は生きているのではない、生かされている
- 今日、死ぬとき、自分は自分の人生を生き切ったか? に答えられるか
- 本気で自分の人生を生きたいと思って色々やれば、道は開ける
クロストーク
聞き入ってしまったので、書き留められた内容を箇条書きで。
- エニアグラムで1、3、5の人はあまりカウンセリングに来ない
- 何を感じているか
- 一切ジャッジをしないで感性の声を聞く
- 問題を感じているのは感性
- 解決するのは理性
- 感性と理性を統合すると変わってくる
- それでも変わってこないというときは、決意、決断、手放すと、何かが入ってくる
- 本当はなにがしたいのだ? なにが気持ちいいのだ?
- それがわかってから理性で変化を起こしていく
- 知恵として左脳を使う
- 感性と理性がバラバラだと病む
- たいていのことを自力でなんとかしてしまうから
- なので、このタイプがくるのは、どうにも自分でできなくなったとき
- 劇的に変わるチャンス
大まな板
今回の目玉。
LTを削って、さらに時間を大幅に延長して設けられた大セッション
これを行いたいがために、今回は最初から机が取り払われていたという力の入れよう。
正直、これは現場で”見る”ものではなく”体験”するものであって、あとで”語る”ものではない。
というか言葉でわかる説明が不能。
なんだけど、雰囲気だけでも伝わればと書いてみる。
相談者選び
まず聴講生から一人、あけみちゃんに相談したい人(以下、相談者)を選ぶ。
本来、非公開のカウンセリングの場を無理矢理公開にした感じで最初は始まった。
キーワードと“演じる人”選び
今回の相談は「起業をしたいのだが、なかなかうまくいかない、どうすればよいか。」
(プライバシーのため詳しくは書けない)
カウンセリング中にキーワードが出てくるので、それを”演じる”人を聴講生の中から相談者が選ぶ。
これがひとつの肝で、相談者はそのキーワードに対し自分が持つイメージと、聴講生を見比べて直感でこの人と決める。
お互いにまったく知らない人や、知っている友達もいるかもしれないけど関係ない。
キーワードも、「起業」「妻」「生まれたばかりの相談者のこども」など、物理的に存在するもの、抽象概念、区別なし。粒度もさまざま。
大まな板上にのせる
すべてのキーワードに対して選んだら、相談者がその人たちをまな板の上に配置する。大まな板というのは単なる床
どういう姿勢(立つ・座る)で、どっちを向いてなど細かく指定。
このとき、キーワード(を演じる人)間の相対的な位置関係が重要。
あのキーワード(を演じる人)の後ろにとか、左にとか。
不思議な問い
そこで、あけみちゃんが相談者に
これ(まな板)見てどう思う?
とか聞いて、リアルタイミングでカウンセリングを進めていんだけど、ここでキーワードを演じている人にも聞きだす。
今、あなたここにいて、どんな感じがする?
ここで、みんな???
え、その人、演じてるだけで、現実にはなんの関係もないよね?
その「妻」のキーワード役の人は
不安
と答える。
んだけど、演じてる人は完全に赤の他人で、相談者の妻がどんな人なのかは全く知らない。そんな状態で相談者の妻に演じてる人が想像でなりきっているだけ。
さらに、あけみちゃんは
じゃあ、まな板の上のどこに行きたい? どこに行けば不安じゃなくなる?
と聞き返す。
もう、なにをやろうとしているのか訳が分からなくなる。
相談者のことも相談内容の深いところもまったくわかってない、キーワードを演じているだけの人に何ができるというんだ!?
このように、相談者を含むまな板の上にいる人に「どう感じるか」をどんどん聞いていき、それに基づいてキーワード間の相対位置を動かしつつ、リアルタイムにカウンセリングを進めていく。
途中、新たなキーワードも出てくるので、例によって相談者は演じる人を選び、まな板に追加していく。
例外で、新たに出てきたキーワード「起業を邪魔するもの」は演じる人をあけみちゃんが特別に指名したけど。
解決
そうして何ターンかたった頃、その場にいた全員が雷にうたれる。
「生まれたばかりの相談者のこども」役の人が放った一言によって。
その言葉に対し、あけみちゃんが問う、「生まれたばかりの相談者のこども」役に。
どうすればいい?
この回答こそが、(なぜか)相談者の求める答えだった。
そしてまな板には、その答えが得られる、相談者の未来の精神世界が現出していた。
意味わかんないよね?
感想
やはり、大まな板。
生まれてこのかた、こんな不思議な空間に居合わせたことはない。
相談者のことなど何も知らない人達が演じることによって紐解かれる潜在意識。
まな板の外では、聴講中のプロの役者が恐慌状態に陥り、一般人にはそう、 「ぽかーん」 という間の抜けた擬音と、頭の上の無数のハテナマークとともに続けられる、あけみ演武。
でも、それは相談者の精神世界を我々の三次元空間に引きずり出す。
そうすると本来、第三者には見えないはずのものが、見えてくる。
まな板の上で様々な人がそれを感じ、考え、それがリアルタイムに相談者にフィードバックされ、気づきを得ていく。
最後に相談者によって位置を整えられた、まな板の上の精神世界はとても美しく、
これにて、いぃっけん、らぁくちゃあく!! (一件落着)
と、どこからか聞こえてきそうな雰囲気だった。
次回
次回のゲストは「村山彩さん」(@Aya_latte)。とても楽しみ。
その前に、ご著書の「あなたは半年前に食べたものでできている」を読まねばならぬ。
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