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船の燃費はどれくらい?: その2 貨物船

左に航行中のクレーンを積んだ作業船の写真

船、好き?

前回のクルーザーのオーナーさんとお話をしたエントリーの続き。

その話しの数週間後、やっぱり新木場木場孝のカウンターで、木更津〜若洲間を定期運行しておられる貨物船の船長に聞いた話。

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船の燃費は本当に数百[m/L] なの?

アイキャッチ画像はイメージで、船長の船じゃない。

クルーザーのオーナーさんの話しから推定した船の燃費。

その値が私の概算だったんで、オーナーさんの「沖縄までいくと燃料代は数百万クラス」という話しが傍証とはなっていたんだけど、実際の話が気になってたんだよね。

そのとき、運良く現役の貨物船の船長がカウンターに!
木場孝、おかしい。

船長によると、船の全長は50[m]、全幅は(確か)13[m]。
木更津〜若洲間で砂を運んでる。

親の代からの家業で、船はお父様が購入されたもの。
今、新しい船にすると8億円かかるそう。(マジですか)

大型船舶のため一人では運行ができず、ご兄弟3人でやっておられるらしい。

木更津〜若洲間の航路がわからないので、私には航行距離が正確にはわからないけど、船長はだいたい片道2[時間]かかるとおっしゃってた。

また、巡航速度は8[kt] (ノット)ということなので、だいたい16[km/h]。
よって航行距離は片道約32[km]。

一回の運搬に200[L]のA重油を使っているそうだ。
片道か往復かを聞きそびれてしまったが、往復ということにしておく。

すると燃費は0.32[km/L]!
やはりこれくらいがスタンダードなのか…

A重油は資源エネルギー庁のデータだと、2014年9月の全国平均は大型ローリー納入で89.3[¥/L]。
小型ローリーだと96.4[¥/L]。

重油だけあって、ガソリン、軽油と比べると安い。
それでも一回の往復運行で¥17,860 (大型ローリーの値、小型で¥19,280)かかる。

まとめ

「船の燃費はリッター、数百メートル」

この話しはどうも本当みたい。

ウェザーニューズ社は全世界の天気を予測して、船主に対して燃費の良くなる航路を伝えるサービスを行っているらしい。

天候が悪いと海が荒れるため、よけいに燃料をつかう。
悪い燃費がさらに悪化しちゃう。
燃費を計算してみることで、このサービスがどれほど優れているか感覚でわかることができた。

また、ちょっと気になったことがあった。
オーナーさんも船長も、自分の船のトン数をすぐには言えなかった。

船の大きさは、重さで言うという理解をしてたんだよね。
何トンの船のように。

だから無邪気に「何トンの船ですか?」と聞いたら、2人とも「えっ?」というリアクションだった。
船長は「載せられる積み荷の量のことか?」と、何を言われているのか、わからないという感じだった。
やっぱり長さで言うのが普通なのだろうか。

とまれ、やっぱりクルーザーは持ってみたい!

そして最後に、船長のお言葉。
「日本は船員が足りてない。」
これは震災で亡くなった、外航船の別の船長の言葉でもあった。

海洋国家日本にとって、船を操る人の数は死活問題。
これをうまく解消するようなビジネスは、立ち上げられないかねぇ?

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