2014年8月26日、Google Chromeがバージョンアップ(37.0.2062.94)。Windows版でDirectWriteによる滑らかなフォント描画がサポートされた。
日頃、Windowsのフォント描画はなんとかならんのかと思っていたので、喜んで更新。環境はWindows 7 Professional x64 SP1で32bit版のChrome。
しかし、
肝心のフォントが出てないって…
検索してみると、多くの人は大丈夫みたいだけど一部でこのような症状が出てる。Chromeチームが再現させようとしているようなこともフォーラムにあった。
色々調べてみると、DirectWriteを用いた描画をOFFにすれば直るらしい。このバージョンで一番期待していたものを切る、という行為は納得いかないけど、背に腹は代えられない。
修正方法
自分の環境では以下の3つをやったら、描画は正常になった。
- Chromeの設定画面を開く
- DirectWriteの設定を無効にする
- Chromeを再起動する
1. Chromeの設定画面を開く
いつものURLを入力するところに、「chrome://flags」と入力する。
2. DirectWriteの設定を無効にする
非常にわかりにくいんだけど、「DirectWrite を無効にする」の「有効にする」リンクをクリック。
リンクが「無効にする」となるのを確認。
3. Chromeを再起動する
いったんChromeを終了させる。
人によってはバックグランドで動作中の拡張機能があると思けど、タスクバーのアイコンからそれも終了させる。
その他にもハードウェア描画に関する障害が
せっかくのDirectWriteによるハードウェア描画機能なんだけど、文字が見えなくなるのでは使えない。
実はこの環境はもう一つ、ハードウェア描画で問題が出てる。
この環境をホストとして、VMWare Player上にWindows 7 Professionalのゲスト環境を作ってる。
ゲストにはMicrosoft Office 2013がインストールされてるけど、これがランダムなタイミングで落ちる。
今までなにをしても症状が変わらなかったけど、Officeの設定でハードウェア描画を行わないようしたところ、嘘のように落ちなくなった。
ハードウェア側に何らかの特徴があるような気がしてるけど、真相はわからない。
DirectWriteは期待大
Macに移行して、いかにWindowsの描画が奇麗でなかったかを思いしった。
WindowsでもDirectWriteによって滑らかなフォント描画が実現するなら、非常に有効だと思う。
なんとかしてChromeチームには次のバージョンで対応してほしい。